10月29日は東京天文台記念日

11月24日は、1921年11月24日に由来した「東京天文台設置記念日」であると Wikipedia 等にみられるが、その由来を調べると、確かに重要な出来事があったのは確かだが、“設置”というべき出来事ではなく、不適切な由来であった。また、そもそも制定(記念日関係の協会等に申請?)にあたって東京天文台(現国立天文台)が関知していない、勝手につけられた記念日とも考えられる。ということを東京天文台設置記念日はどこからきたの? - 見上げれば、空でまとめた。



別の資料を当たっていると、10月29日は「東京天文台記念日」であるという記述を、国立天文台のアーカイブ新聞でみつけた。ので。

これによると

今回紹介する絵葉書は昭和28年(1953年)10月29日の日付が入っている。
遠い昔を知っている者にとっては、10月29日は特別な日であり、「東京天文台記念日」であった。この日は東京天文台創立75周年記念式典が挙行された日であり、それ以来「東京天文台記念日」であった。

とある。これを記述した特別客員教授の中桐先生は1961年から東京天文台にいらっしゃった方のようなので、関係者内の認識としては正しいと思われます。



ちなみに、東京大学観象台落成は1878年9月3日、東京天文台設立(東京大学海軍省内務省の関係機関が統合)は1888年6月1日とのことです。